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医療保険の見直しを検討されている方へ

医療保険見直しのメリットと注意点
保険のプロがメリットと注意点を解説

年齢が上がるにつれて、健康診断で異常が見つかったり、持病があったりして「もう医療保険に加入できないのかな?」と考えてしまう人も多いのではないでしょうか。しかし現在は、健康に不安がある人でも加入できる医療保険が増えており、それぞれの健康状態に合った選択ができます。

今回は、医療保険を見直す場合のメリットと注意点について、専門家にお話を伺います。まず初めに「医療保険を定期的に見直すべき理由」について詳しく解説していただきました。

  • インタビュイー

    田尻宏子

    プロフィール
    田尻宏子(たじり ひろこ)さん

    2級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員第一種資格保有。複数の金融機関での勤務後、2016年末から金融ライターとして活動中。生命保険、損害保険、株式投資、ローン、相続関連などの金融知識を分かりやすくお伝えいたします。

  • インタビュアー

    河野陽炎

    プロフィール
    河野陽炎(こうの かげろう)さん

    3級FP資格を持つライター、コラムニストとして、金融・経済関係の原稿を多く手がける。次々と改正される法律や、発売される数多くの金融商品が、1人の生活者としての私たちにどのような影響を与えるのか、という点について大切に執筆活動を行う。

医療保険の見直しを定期的におすすめする理由とは?

持病がある人でも入りやすい医療保険

河野:このインタビュー記事を通して医療保険についてお役に立つ情報をお届けできればと思いますので、本日はよろしくお願いします。

田尻:こちらこそ、よろしくお願いします。

河野:もし入院・手術をすることになったら、頼りになるのが医療保険ですよね。保険を定期的に見直しされることをおすすめされていると思いますが、その理由をお聞かせいただけますか?

田尻:はい。特に医療保険については、定期的な見直しをすると良いと思います。その理由は大きく2つあります。1つ目は、医療技術の進歩が挙げられます。以前なら数週間入院するのが当たり前だった病気でも、現在では1泊や日帰りでの退院が可能になっているケースがありますね。従来の医療保険には「入院3日目から給付」というタイプもあり、1泊や日帰り入院だと給付金が受け取れませんでした。また現在は、先進医療についても手厚くカバーする医療保険が増えています。

河野:保障内容が古いままにしておいたことで給付金が受け取れないようなことがあるということですね。

田尻:そうですね、健康な状態が続くと意識することが少ないでしょうから注意が必要です。見直しが必要な理由の2つ目は、ライフステージの変化です。例えばですが、配偶者やお子さまの生活費を確保できるような保障内容にしていたご家庭でお子さまが独立したときなどは、内容を見直すことによって月々の保険料を安く抑えることができるケースもあります。

河野:ライフステージの節目では見直しを検討したほうがいいということですね。

医療保険を見直すメリットとは?

医療保険を見直すメリットとは?

河野:医療保険を定期的に見直すべき理由についてご解説いただきましたが、医療保険を見直すには、多少なりとも時間や労力が必要となるかと思います。それでも「見直すべき」メリットとして、どのようなことがあるでしょうか?

田尻:先に述べたとおり、医療事情や治療方針に合った保障内容を選ぶことができるというのは大きなメリットだと言えます。例えば入院だけでなく通院治療も保障されたり、放射線治療の保障が手厚かったりと、医療の進歩に合わせた商品が登場しています。

河野:たしかに、たくさんの新商品が登場していますね。選択肢が増えた中から、自分に合った商品を選びだすのは、ますます難しくなっているように思います。

田尻:自分に合った商品を選ぶために、まず、自分の年代ではどのようなリスクが高くなっていくのかを知ることをおすすめします。
厚生労働省の調査(※1)によると、65~69歳の年齢層では25~29歳の年齢層と比べて約5.5倍の入院受療率、70~74歳では約7.3倍となっています。やはり年齢が上がるほど病気になるリスク、それに伴って入院するリスクも高くなります。

  • (※1) 厚生労働省 「平成29年(2017)患者調査」

河野:年齢に応じてかかりやすい病気も傾向はあるのでしょうか?

田尻:例えば、がんは性別や年齢ごとに傾向があります。国立がん研究センターの最新統計(※2)によると、男性は40歳以上で消化器系のがん(胃、大腸、肝臓)にかかる人が多く、70歳以上になると、前立腺がんと肺がんの割合が増加しています。また女性は、40歳代では乳がん、子宮がん、卵巣がんにかかる人が多く、高齢になると消化器系のがん(胃、大腸、肝臓)と肺がんの割合が増加するとのことです。

  • (※2) 国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」(人口動態統計)
    2020年11月05日調査

河野:年齢が上がるにつれて、がんを気にされる方も多くなるのでリスクに向き合うことが大切ですね。

田尻:そうですね。年齢を重ねることで変化するリスクについて知り、それに合わせて医療保険を見直すといいでしょう。年齢が高くなれば、何かしら持病がある方も少なくないかと思いますが、一般の医療保険への加入は難しくても、告知事項が少ない引受基準緩和型の保険なら加入できるかもしれないので、あきらめずに探してみてください。

河野:ほかに、自分にあった商品を選ぶためのポイントはありますか?

田尻:そうですね。例えば、がんの治療方法においても選択肢は広がっています。実際に自分が病気になったときに、どのような治療を望むのかをイメージして商品を選ばれると良いと思います。また、当然ですが保険料も大事なポイントです。同じような保障内容でも保険会社によって保険料に差がある場合もあります。

健康不安が増した時に押さえておくべき医療保険見直しのポイントは?

健康不安が増した時に押さえておくべき医療保険見直しのポイントは?

河野:「治療における選択肢の広がり」というお話が出ましたが、例えば、すでに持病があったり、健康に不安があったりする方が保険を見直す際に確認すべきポイントはどのような点でしょうか?

田尻:まず、ご自身の持病や心配な病気に対応できる保障内容になっているのかを確認しましょう。冒頭にも言及しましたが、過去に加入した医療保険だと、日帰りや1泊の入院では保障が受けられないものもあります。また、三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)に手厚い保障が受けられるか、先進医療や入院中の食事代の患者負担分をカバーできるかといった点も大切なポイントです。健康上の理由から通常の医療保険の加入が難しいと思われるかもしれませんが、最近では入院以外の保障も充実した引受基準緩和型の医療保険がありますのでご安心ください。

河野:実際に病気になったらどのようなお金がどれくらいかかるのか、どういう風に情報を得ればよいのでしょうか?

田尻:生命保険会社のホームページにはそういった情報が充実しています。また、聞きにくいかもしれませんが、実際に闘病経験のある方に伺ってみるのもいいかもしれません。

医療保険を見直す際の注意点は?

河野:ただ実際に医療保険を見直すとなると、面倒になって、つい先延ばしにしてしまうことも少なくないと思います。先延ばしにするとどのようなデメリットが起きるでしょうか?

田尻:年齢が上がれば、保険料も高くなります。また特に持病がある方だと、さらに健康状態が悪化してしまうことも考えられます。そういった場合、加入の選択肢が狭くなる可能性がありますので、できるだけ早い時期の見直しをおすすめします。

河野:先延ばしても良いことはないですね。保険料を抑えるために見直しを検討する人も多いと思いますが、いかがでしょうか。

田尻:保険料を抑えるための見通しが悪いわけではありませんが、必要な保障を削ってまで安さを追求するのは控えたほうがよいでしょう。まずは必要な保障内容を明確にして、その保障が受けられる商品の中から保険料も含めて最適なものを選んでください。

河野:将来のことを考えて安心できる保障を選ぶことが大事ですね。生命保険や個人年金保険など、ほかの保険の特約として医療保障に加入する方法はいかがでしょうか?

田尻:あまりおすすめはしません。というのは、何らかの事情で生命保険を解約すると、同時に医療保障も解約することになってしまう場合があるからです。ほかの商品の特約ではなく別途、医療保険に加入することをおすすめします。

保険加入を検討する際は信頼できるファイナンシャルプランナーや専門家に相談しましょう

現在の医療事情やライフスタイルに合った保障を得るには、定期的な見直しが大変重要です。どう見直せばよいのか判断が難しい場合は、保険ショップや保険会社のコールセンター、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談してみましょう。その際には、加入している医療保険の保険証券や保険会社から届いているお知らせなど、詳細がわかるものを準備してください。また「特定の病気に対して手厚く備えておきたい」「今の保障内容で不足がないか知りたい」など、自分の希望や不安を整理しておくことも大切です。

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